肝臓・胆道・膵臓の病気

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肝臓・胆嚢・胆道・膵臓の病気について

肝臓・胆嚢・胆道・膵臓の病気について

口から入った食べ物は、食道、胃、小腸、大腸(これらを総称して消化管と言います)を通って肛門から排泄されます。消化管でのスムーズな消化・吸収がなされるのは、肝臓や胆嚢、膵臓などの「消化付属器」によるサポートがあるからです。しかしながら、消化付属器の異常は症状として現れにくく、いつの間にか病気が進行していることも多いので、定期的な検査による早期発見が重要です。

森川医院の院長は消化器内科医として長年の診療経験を持ち、中でも胆嚢・膵臓疾患の診断と治療を専門分野としています。院内での腹部エコー検査による精密な診断はもちろん、必要に応じて大学病院での精密検査(超音波内視鏡検査)を実施するなど、一般のクリニックでは対応が難しい専門性の高い診療が可能です。

肝臓の主な病気

脂肪肝

肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態で、日本人では成人の3人に1人が該当するとされています。自覚症状はほとんどありませんが、放置すると肝硬変に進行し、将来的に肝機能の低下を招く恐れがあります。

症状と原因

多くは無症状ですが、疲労感や右上腹部に違和感が生じることがあります。過食、肥満、アルコール、高血糖などが原因で、肝臓に脂肪が蓄積します。特にメタボリックシンドロームは、脂肪肝の大きなリスク要因です。

治療

食事療法と運動療法が基本です。原因に応じて、減量、節酒、血糖管理を行います。

MASLD/MASH(旧NAFLD/NASH)

代謝機能障害に関連する脂肪肝の新しい疾患概念です。肥満や糖尿病などの生活習慣病に伴う脂肪肝で、アルコールをあまり飲まない人でも肝硬変や肝がんに進行するリスクがあります。

症状と原因

MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)は、脂肪肝に加えて肥満、耐糖能異常、高血圧、高中性脂肪血症、低HDL血症のいずれかを併発している状態です。MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)はMASLDの一部に見られる進行型で、肝細胞の炎症や線維化を伴い、肝硬変や肝がんへ進行するリスクがあります。

これらの多くは無症状ですが、疲労感や右上腹部の違和感などが生じることもあります。

治療

食事療法と運動療法による生活習慣の改善を行い、適切な減量を目指します。糖尿病や高血圧などの併存疾患の治療も重要です。併せて肝臓の線維化の程度を定期的に評価し、進行を防ぐことが大切です。

NAFLD/NASHとの関係について

2023年に疾患名が変更されました。以前はNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)/NASH(非アルコール性脂肪肝炎)と呼ばれていましたが、飲酒量との関係や問診時の信頼性に問題があったため、新たにMASLD/MASHという名称が採用されることになりました。現在も一部でNAFLD/NASHという用語が使われることがありますが、ほぼ同じ病態を指しています。

肝硬変

脂肪肝や肝炎などが長期間続き、肝臓が硬く変化した状態です。肝機能が低下し、腹水や黄疸(皮膚や白目の部分が黄色くなる)などの症状が現れ、肝がんのリスクも高まります。

症状と原因

初期は無症状ですが、進行すると黄疸、腹水、むくみ、意識障害などが現れます。慢性肝炎、アルコール、脂肪肝などが長期間続くことで肝臓が硬くなります。

治療

原因疾患の治療と合併症の管理を行います。進行した場合は、専門病院での治療が必要になります。

ウイルス性肝炎

ウイルスの感染により肝臓に炎症が起こる病気です。ウイルスは一般的にB型とC型が知られていますが、A~E型まで複数の肝炎ウイルスが存在します。慢性化すると肝硬変や肝がんに進行するリスクがありますが、現在は効果的な治療薬があります。

症状と原因

急性期は倦怠感、黄疸、食欲不振などが現れますが、慢性化したものは無症状のことが多いです。ウイルス感染が原因で、主に血液や体液を介して感染します(性的接触による感染や母子感染など)。

治療

ウイルス型に応じた抗ウイルス薬により治療します。特にC型肝炎は高い確率で治癒が期待できるようになりました。また、ワクチン接種による予防も効果的です(現状では対応するワクチンがない型もあります)

胆嚢・胆道の主な病気

胆石症

胆嚢や胆管に石ができる病気で、日本人の10人に1人が持っているとされます。無症状のことも多いですが、石が動くと激しい痛み(胆石発作)を起こします。

症状と原因

無症状であることも多いですが、胆石発作を起こすと右上腹部の激痛、背中の痛み、吐き気などが現れます(食後に多い)。胆石が形成される理由は様々ですが、生活習慣の乱れによって、胆汁成分のバランスが崩れることなどが考えられます。

治療

無症状なら経過観察、症状がある場合は手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)を検討します。発作時は鎮痛薬で対応し、食事制限等の指導をします。

胆嚢ポリープ

胆嚢の内側にできるポリープ(隆起性病変)で、多くは無症状であるため、健診の腹部エコーで偶然発見されます。大部分は良性のコレステロールポリープですが、10mm以上のものはがん化のリスクがあるため注意が必要です。

症状と原因

まれに右上腹部に鈍痛を感じることがありますが、ほとんどの場合で無症状です。発生原因は詳しく分かっていませんが、コレステロール代謝異常、慢性胆嚢炎などが関与していると考えられます。

治療

小さなポリープは、基本的に年1回程度の経過観察で問題ありません。10mm以上のポリープや、急速に大きくなるものなどはがんとの鑑別が必要で、手術(胆嚢摘出術)を検討します。当院では定期的な腹部エコー検査により、大きさの変化を慎重に観察します。

急性胆嚢炎

胆石が原因で胆嚢に急激な炎症が起こる病気です。適切な治療で治癒が期待できますが、重症例では胆嚢が破れて腹膜炎を起こす危険もあるため、早期治療が必要です。

症状と原因

右上腹部の強い痛み、発熱、吐き気が現れます。胆石が胆嚢管に詰まることが直接の原因で、胆嚢に炎症が起こります。

治療

抗生剤投与と絶食により炎症を抑えます。軽いものはこれで軽快しますが、重症例では手術(腹腔鏡手術や開腹手術)が必要です。

急性胆管炎

胆管に急激な炎症が起こる病気です。主に胆石などで胆汁の流れが悪くなることで発症します。

症状と原因

発熱・悪寒、黄疸、右上腹部痛が典型的な症状です。重症化すると意識障害とショック状態になることもあり、緊急治療が必要です。胆石症や胆管がん、膵がんなどによる胆管の圧迫に、胆汁の細菌感染が重なることで起こります。

治療

抗生剤・鎮痛剤投与と点滴、絶食の上で、胆管にうっ滞している胆汁を体外に排出する治療(胆道ドレナージ:ERCP、または経皮経肝胆道ドレナージ:PTBD)を行います。当院では速やかに診断の上で、専門施設へ緊急紹介いたします。

膵臓の主な病気

急性膵炎

膵臓に急激な炎症が起こる病気で、激しい腹痛が特徴です。重症化すると意識障害やショック状態などを引き起こすこともあります。

症状と原因

激しい上腹部痛、背部痛、嘔吐、発熱が現れます。アルコール、胆石、高脂血症などが主な原因となります。

治療

絶食、点滴によって膵臓の安静を確保し、鎮痛薬で腹痛を和らげます。重症膵炎では緊急治療が必要ですので、上記の症状に見舞われた際は、直ちに受診してください。

慢性膵炎

長期間のアルコール摂取などが原因で膵臓に慢性的な炎症が起こり、徐々にその機能が低下する病気です。膵臓からは血糖値を一定に保つホルモン(インスリン)が分泌されているので、機能低下が進むと糖尿病の発症・悪化にもつながります。

症状と原因

繰り返す上腹部痛、下痢、体重減少などが見られます。長期間のアルコール摂取が主な原因です。

治療

禁酒・禁煙を行いつつ、消化酵素薬の補充、脂肪制限食、鎮痛薬による痛みのコントロールを行います。重症例では手術も検討します。

膵嚢胞性疾患

膵臓に液体の入った袋(嚢胞)ができる病気です。IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)、MCN(粘液性嚢胞腫瘍)などの様々な種類があり、一部の嚢胞はがん化のリスクがあるため、定期的な経過観察が必要です。

症状と原因

多くは無症状で、健康診断などで偶然発見されます。発生の原因ははっきりしていませんが、一部の膵嚢胞(IPMN)の場合は、慢性膵炎、肥満、喫煙、アルコール摂取などが影響すると考えられます。

治療

膵嚢胞性疾患には良性のものと悪性のものがありますので、大きさや形態から治療の必要性を判断する必要があります。多くは経過観察で問題ありませんが、悪性のリスクがあるものには手術を検討します。

注意すべき症状

以下の症状がある場合は、早めに受診してください。

  • 右上腹部の痛み(特に脂っこい食事後)
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
  • 持続する上腹部痛、背部痛
  • 原因不明の体重減少
  • 脂肪便(白っぽい便)
  • 腹部膨満感 など

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