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アレルギーとは?

子どものアレルギー疾患は年々増加しており、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など様々な症状として現れます。適切な診断と治療により、症状をコントロールし、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
早期発見・早期治療の重要性
アレルギー疾患は、早期に適切な診断と治療を開始することで、重症化を防ぎ、QOL(生活の質)を保つことができます。「アレルギーマーチ」と呼ばれる、乳児期のアトピーから食物アレルギー、喘息、鼻炎へと進展する経過を断ち切るためにも、早期介入が大切です。
お子様にアレルギーが疑われる症状がある場合は、早めにご相談ください。検査から治療、日常管理まで、継続的にサポートいたします。
アレルギーの種類と症状
食物アレルギー
特定の食べ物に対するアレルギーで、じんましん、かゆみ、腹痛、嘔吐、下痢、呼吸困難などが食後2時間以内に現れます。乳幼児期に多く成長とともに耐性を獲得することが多いですが、それまで適切な管理を行うことが重要です。
主なアレルゲン
- 鶏卵(卵白・卵黄)
- 牛乳・乳製品
- 小麦
- そば
- 落花生(ピーナッツ)
- えび・かに
- 大豆
- ナッツ類(くるみ、カシューナッツなど) など
アレルギー性鼻炎(花粉症)
アレルギー性鼻炎には、スギ花粉など特定の季節に症状が出る季節性(花粉症)と、ダニやハウスダストで年中症状がある通年性があります。いずれもくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが主な症状です。
近年では低年齢化が進んでおり、2~3歳でも花粉症を発症する例が多々見られます。
主なアレルゲン(花粉症)
- スギ(2~4月)
- ヒノキ(3~5月)
- ハンノキ(1~4月)
- シラカンバ(4~6月)
- イネ科(カモガヤなど、5~8月)
- ブタクサ(8~10月)
- ヨモギ(8~10月)
- カナムグラ(8~11月) など
主なアレルゲン(通年性)
- ハウスダスト
- ダニ(ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ)
- ペットの毛やフケ(猫、犬)
- カビ(アルテルナリア、アスペルギルス)
- ゴキブリ
- 羽毛(枕、布団)
- たばこの煙 など
アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹が慢性的に続き、良くなったり悪くなったりを繰り返します。皮膚のバリア機能低下とアレルギー体質が関与しており、適切なスキンケアと薬物療法により症状をコントロールする必要があります。
喘息
咳、痰、喘鳴(ぜんめい※)、呼吸困難が特徴です。夜間や明け方に症状が悪化しやすく、運動や感染症をきっかけに発作が起こることもあります。
乳幼児期は風邪のたびに喘鳴を繰り返すことが多いですが、適切な治療により多くは成長とともに改善します。
(※)ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸
アナフィラキシーとは?
アナフィラキシーは、アレルゲンが体内に入ってから短時間で全身に現れる激しいアレルギー反応です。通常のアレルギー症状と異なり、皮膚、呼吸器、消化器、循環器など複数の臓器に同時に症状が現れるのが特徴です。
発症までの時間は原因物質により異なりますが、食物では摂取後30分~2時間以内、薬物では5~30分以内に症状が現れることが多いです。重症の場合は「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、血圧低下や意識障害により命の危険を伴います。いずれも進行が速いため、緊急の対応が必要となります。
主な症状
- 皮膚:全身のじんましん、かゆみ、発赤など
- 呼吸器:咳、呼吸困難、ゼーゼーとする呼吸など
- 消化器:強い腹痛、嘔吐など
- 循環器:血圧低下、意識障害など
緊急時の対応
- すぐに救急車を呼ぶ(119番)
- 仰向けで足を高くして安静に
- 呼吸困難があれば座位にする
- エピペン(※)があれば速やかに使用
(※)アナフィラキシーの症状を抑えるためのアドレナリン自己注射薬
どうやってアレルギーを調べる?
血液検査(特異的IgE抗体検査)
血液の成分からどのアレルゲンに反応するのかを調べます。アレルギーの原因を特定することで、適切な対策が立てられます。結果は2~3日でお伝えできます。
皮膚テスト
必要に応じて、プリックテストやパッチテストを行うこともあります。食物アレルギーの診断や、接触性皮膚炎の原因特定に有用です。
アレルギーの治療は?
原因の回避と環境整備
- 食物アレルギー対策:原因食物の除去と代替食品の活用など
- ダニ対策:こまめな寝具の洗濯・掃除機がけ、防ダニカバーの使用など
- 花粉対策:マスク・メガネの着用、花粉飛散時には外出を控えるなど
お薬による治療
- 抗ヒスタミン薬:かゆみ、鼻水、くしゃみを抑える
- 点鼻薬・点眼薬:鼻炎や結膜炎の症状を緩和
- 吸入薬:喘息の予防と治療
- 外用薬:アトピー性皮膚炎の炎症を抑える
舌下免疫療法
スギ花粉症とダニアレルギーに対して、アレルゲンを少量ずつ舌下に投与し、体を慣らしていく治療法です。数年単位での継続が必要ですが、根本的な体質改善が期待できます。
アナフィラキシーを防ぐために
保育園・幼稚園・学校との連携
子どもが保育園、幼稚園、学校に通うようになると、親御様の目の届かなくなるシーンが増えます。回避の必要があるアレルゲンや緊急時の対応について、医師の診断を元にした正しい情報を保育園、幼稚園、学校と事前に共有しておくことが大切です。
アレルギー情報の共有
- 生活管理指導表の作成
- 緊急時対応の確認
- 給食での除去対応の相談
- エピペンの管理方法の共有 など